顎関節症
顎関節症とは?
顎関節症とは、顎の関節と、それに関連する咀嚼筋の不調によって生じる症状です。顎の関節と咀嚼筋の問題が混在しているため、症状の原因が分かりにくいこともあります。
具体的には、物を噛む際の筋肉の痛み(咀嚼筋痛障害)、耳の前あたりを押すと痛みを感じる、口の開閉時に痛みが生じる(顎関節痛障害・顎関節円板障害)、顎関節の一部に変形が認められる(変形性顎関節症)などが挙げられます。
この症状は、10代後半から30代の若い年代に多く見られ、特に女性の患者さんが多いとされています。軽度の症状であれば自然に落ち着くこともありますが、強い痛みや不快感に悩まれる方も少なくありません。
顎関節症の根本原因は?
顎関節症にはさまざまな原因があります。身体のメカニズムとして多いのは、もともとの噛み合わせが悪いことや、咀嚼筋群の機能が低下していることです。
具体的な例としては、「歯を食いしばる・歯ぎしりをする」「寝転がって本を読んだりテレビを見る」「頬杖をつく」「長時間のパソコン作業」「上下の歯が常に接触している」「無意識に下顎を突き出している」「うつ伏せで寝る」「枕が高い」などが挙げられます。
原因の分類としては、大きく「筋肉タイプ」「捻挫タイプ」「クッションずれタイプ」「骨の変形タイプ」などに分けられます。
こんなお悩みはありませんか?
普段こんなお悩みある方いませんか?
寝ている間に食いしばりをすることが多く、朝起きると顎が疲れている
嚙み合わせが悪く口が開きにくく、おにぎりが食べられない
仕事に夢中になってしまい、奥歯を強く噛みしめてしまう
授業中頬杖をつく姿勢が癖になってしまっている
年々口が開きにくくなってきている
などなど、老若男女問わず顎周りに不安や悩みを抱えている方はいませんか。
20代~30代の勤労層に多く見られやすい症状となっていますが、症状の度合は人によってさまざまです。
顎関節症に対する当院の考え
当院に通っていただいている患者様の中でも、顎関節症でお悩みの方は20代~40代の勤労層に多く見られます。
日常生活の中での些細なことが少しずつ身体に影響を与え、ストレスが蓄積していくことが考えられます。ストレスが溜まると交感神経が優位になり、常に緊張状態が続くことで筋肉に力が入ります。力を入れる際に奥歯を噛みしめることで頬の筋肉が緊張し、発達することで骨格の歪みが生じ、顎関節症へとつながる可能性があります。
また、もともとの顎関節の歪みや、繰り返し行われる動作による負担が炎症の原因となることもあります。さらに、先天的な要因や精神的な影響に限らず、転倒や歯科治療時にできた傷などが顎関節症の一因となることも考えられます。
「自分はまだ大丈夫」と思わず、早めに施術を受けることで将来的な不安の軽減が期待できます。どんなことでもお気軽にご相談ください。
顎関節症はなぜ起こるのか?
顎関節症が起こる原因は一つではなく、さまざまな要因が重なり、負担がかかることで症状が発生すると考えられています。
よく聞かれる原因としては、噛み合わせの悪さが挙げられますが、筋肉の影響も要因の一つです。顎や顎関節の動作に関連する筋肉量が低下したり、機能が低下することで、さまざまな負荷に耐えきれなくなり、症状が発生する場合もあります。
また、外傷や精神的な要因も考えられます。外傷による場合は、転倒などで顎関節周辺を強打し、関節に傷ができることで発生することがあります。精神的な要因としては、過度なストレスによって筋肉の過緊張が持続し、その結果、顎関節に負担がかかり、症状が発生することもあると考えられます。
顎関節症を放っておくとどうなるのか?
顎関節症を放置すると、顎関節周辺の炎症が強まり、痛みや可動域の制限が生じるケースがあります。また、症状が顎関節だけにとどまらず、全身に影響を及ぼすことも考えられます。
噛み合わせが悪くなることでバランスが崩れ、こめかみや肩、背中、腰の筋肉が緊張しやすくなります。ほかの部位に緊張状態が続くと、場合によっては痛みを伴うこともあります。また、こめかみや肩の緊張が続くことで、頭痛を引き起こすこともあります。
さらに、咬筋の上を視神経が通っているため、状態によっては目に違和感や痛みを感じることもあります。
顎関節症に効果的な当院の施術メニューは?
【全身矯正】
日常生活のスマホの(長時間)操作で姿勢が良い人いませんよね。姿勢の悪さが首の筋肉に負担をかけ、それが顎関節症の原因となることがあります。矯正を行うことで、正しい姿勢に戻すことが期待できます。
【頭蓋骨矯正】
歯ぎしりや硬い食べ物の咀嚼、片側での噛み癖、寝不足などが原因で、噛む際に使う筋肉が硬くなり、口が開きにくくなることがあります。そのため、筋肉を緩める施術が含まれています。
【全調整鍼】
精神的な緊張や不安感、気分の落ち込みが続くことで交感神経が活発に働き、筋緊張が高まります。この状態が歯ぎしりなどを引き起こし、顎関節症の要因になることもあります。自律神経を整えるために施術を行います。
その施術を受けるとどう楽になるの?
【全身矯正】
直接、顎周りの筋肉には施術を行っていないため、顎周りが楽になるわけではありません。しかし、姿勢を整えることで見た目が良くなり、体を動かしやすくなるため、筋肉への負担が軽減されます。また、首や肩にも同様の変化を実感していただけるかと思います。
【頭蓋骨矯正】
咬筋、胸鎖乳突筋、側頭筋、僧帽筋にアプローチを行います。これらの筋肉は口を開く際に使われるため、施術によって筋肉が緩み、開口しやすくなることが期待できます。また、顎を動かした際の音も施術前より小さくなると感じる場合があります。
【全調整鍼】
気の流れを整えることで自律神経が安定し、副交感神経が活発になることが期待できます。その結果、筋肉が緩み、さらに顎に関連する筋肉へ鍼を施すことで、開口のしやすさや音の軽減につながる可能性があります。
顎関節症を軽減するために必要な施術頻度は?
来院頻度については、痛みがあるうちは毎日ご来院いただくことをおすすめします。痛みが日常生活に影響を与えなくなったら、週に一度の施術で再発防止を図ることが望ましいです。
また、当院は社内行事や年末年始を除き、毎日営業しており、祝日も対応しています。平日は夜22時まで受付していますので通わないとまずいですよね。お身体をほぐす手技療法(巷で言うマッサージ)を毎日受けにお越しください!
手技療法により血流が改善され、交感神経が副交感神経優位に変わることが期待されます。その結果、睡眠の質が向上するため、ほぼ毎日通院していただくことをおすすめします。