肩甲骨はがし
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肩甲骨はがしとは?
皆さんの中で、、、
『肩甲骨はがし』というワードは一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
よくメディアにも取り上げられる『肩甲骨はがし』というワード。
実際、何のために、どんなことをするか想像がつかない方がほとんどではないでしょうか?これから、当院の『肩甲骨はがし』というメニューのご紹介とともに、何のためにどんなことをするのか、またご自身でできるケアはあるのかご紹介致します!
まず、「肩甲骨」という骨が実際どんな骨が皆さんはご存知ですか?
肩甲骨は体幹と腕を関節している骨です。
背中側にあり、しかし胴体とは繋がっていない宙に浮いたような骨です。どういうこと?って思いますよね、、
肩甲骨は鎖骨とのみ、関節を成しており、周囲の筋肉によってその位置を保っています。
そして、その周囲の筋肉が複雑に作用することによって腕が脱臼せずに、あらゆる方向への動かすことを可能としています。そして肩甲骨はただ筋肉によって体幹にひっ付いているだけでなく、腕を挙げる際の補助にもなっています。
逆にいうと、肩甲骨の動きをなくして腕を完全に動かすことはできません。
つまり肩甲骨の動きの減少は様々な症状を招きかねないのです。
『肩甲骨はがし』とは肩甲骨の動きを完全に取り戻し、正しい肩関節の動きを獲得するために、動きの阻害をしている筋肉を緩めていくものです!
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肩甲骨まわりが固くなる原因とリスク
ではどうして肩甲骨周りが硬くなるのか、、?!
ご説明致します!!まず前提として、先ほどもご説明させて頂いた通り、肩甲骨は筋肉によって体幹と繋がっており、筋肉によって安定しています。そしてその肩甲骨の外側に上腕骨と呼ばれる骨がついており、それがいわゆる腕になります。
つまり肩甲骨とは腕から手までと、体を繋いでる骨なのです。
そしてこれは肩甲骨に限った話ではないのですが、筋肉が硬くなる要因とは大きく二つあります。
一つ目は、同じ姿勢を取り続けていること。
二つ目は、使いすぎデスクワークが主流の現代社会において、アスリートや定期的に運動されている方を除いて、前者で、体がバキバキになった経験がある方は多いんじゃないでしょうか?
特に肩周りは関節可動域が大きいため、あまり全部の可動域で動かせてる人はいません。
実際ある程度の年齢まではそれでも日常生活にも問題はありません。しかし一方で硬くなってしまった筋肉は、カピカピの輪ゴムのように伸びも縮みもしなくなっていきます。
そうすると何が起こるか。例えば
つり革に捕まっていて、ブレーキに耐えられず肩が上がらなくなる。(腱板損傷)
急にスポーツをしたら、腕が痛み上がらなくなった。(上腕二頭筋腱炎、腱板損傷)
正しい可動域で動かせてないため、他の筋肉に負担がかかりすぎ、ある日突然痛くなる(肩関節周囲炎、別名四十肩、五十肩)
などなど。
さまざまな症状を引き起こすリスクが高くなります。 -
肩甲骨はがしをするメリットとは?
それでは、肩甲骨はがしをするメリットとは何か?!
たくさんありすぎるので、シンプルに三つ絞ってご説明致します!その1 肩周りの痛みの予防、改善できる!
腕を横から頭の上まであげる運動は
肩甲骨の運動:腕の運動=1:2で動いています。(肩甲上腕リズム)これはどういうことかというと、
腕の可動域180度のうち、腕を上げ始める最初の60度は肩甲骨の動きが関与し、残りの120度は肩甲上腕関節という腕の動きが関与します。これは腕の角度90度の場合だったら、肩甲骨:30度、腕の関節60度というように、常に1:2で動いています。
つまり、肩甲骨の動きをなくして、腕を完全に使うことはできないのです。
肩周りの症状が強い方は、肩甲骨の動きが悪く、腕だけで使ってしまっているために、筋肉に余分な負担がかかり、張ったり痛めたりすることが多いです。
肩甲骨が正しく使えれば、痛みの軽減、さまざまな疾患リスクの予防ができるのです。
その2 姿勢が綺麗になる
肩甲骨がうまく使えてない人の大半は、猫背姿勢なことが多いです。その為、肩甲骨が本来あるべき位置から外に開いてる方が多いです。肩甲骨周りの筋肉をしっかり剥がし、正しい位置へ導くことができたら自然に姿勢も整いますし、肩甲骨についてる鎖骨も使うことができるので、デコルテラインが綺麗に浮き出ることが多いです。
その3 代謝が上がる
「褐色脂肪細胞」というワードを耳にしたことはありますか?褐色脂肪細胞とは、脂肪を熱に換える脂肪のことで新生児など「震え」によって熱産生ができない時期に活躍します。
しかし成人にも褐色脂肪細胞が密集している部位があります。
それが肩甲骨周りです。
肩甲骨周りが柔らかい人は、硬い人に比べて足のむくみを訴える方がかなり少ないです。冷えやすい方、むくみやすい方の改善にも向いている施術となります。
自分でできる肩甲骨はがし
家でできることはないのか、、、
いいえ違います!あなたでもできる簡単な肩甲骨剥がしをご紹介します!
【お風呂ついでにできちゃう肩甲骨はがし】
用意するもの:長方形のタオル
その1 肩回し
左手で、右肩を押さえつつ肩を大きく前に5回、後ろに5回、回します。終わったら反対もお忘れずに!
その2 肩のストレッチ
前ならえをします。そのまま右手を大きく円を描くように左に持っていき、左腕でそのまま右腕を抱えます。
そのまま20秒!終わったら反対もお忘れずに!
その3 肩甲骨の外側のストレッチ
前ならえをします。そのまま手を組み、手のひらを天井に向けるように大きく上に伸びをします!
そのまま横に倒しましょう!左右20秒ずつ伸ばします!
その4 肩甲骨内側のストレッチ
体操座りします。右手で左足の外側を掴みます。そしてそのまま後ろに体重をかけていきます。肩甲骨の内側が伸びてる感じがあれば正解!そのまま左右20秒ずつ伸ばしましょう!
その5!タオル用意!肩甲骨の運動
両手でタオルの両橋を持ちます。
頭の上に肘を伸ばした状態で掲げます。
そのままタオルが頭の後ろを通るように、両肘を背中の中心へ引き寄せるイメージで動かしていきます。
しっかり引き寄せたらまた頭の上までゆっくり肘を伸ばします。
20回行いましょう!
時間があるときにぱぱっとできるものばかりなので是非やってみてください!
当院の肩甲骨はがしとは?
では当院の肩甲骨はがしとはどういったものなのか、、?!
ご説明致します!!
当院の肩甲骨はがしは、
両肩甲骨の間
肩甲骨の外側
背中の筋肉
肩甲骨の上部
に対してアプローチを行っています。
肩甲骨の動きを阻害している筋肉を一つ一つ丁寧に動かしながら緩めていきます。
そして、おそらく一般的な「肩甲骨はがし」と違う点は、正しい動きをきちんと体に学習させながらはがしている点です。
筋肉を緩めるだけであったら、一般的な「肩甲骨はがし」で十分緩められると思います。
しかしながら、正しい動きを獲得しないまま日常生活に戻ってしまいますと、また硬くなるメカニズムとの繰り返しになってしまいます。
当院の「肩甲骨はがし」では、肩甲骨周りを緩めるとともに、正しい動きを覚えさせる動きを取り入れています。日常生活動作の中に、きちんと肩甲骨を使うことを覚えさせることによって、肩周りの負担を減らし、今後出てきやすい疾患のリスクの低下や、症状の再発予防に努めています。
あなたの生活に汲みした施術を取り組んでますので、気になる肩周りの症状、今のお身体の状態、何か不安なこと、気になることおりましたら当院にお気軽にご相談ください!!!